青山伸事務局長（左から２人目）から鍵を受け取る田中幹夫市長（右から２人目）＝南砺市民病院で
新型コロナウイルス対策で南砺市は、トヨタ自動車関連の財団法人からＰＣＲ検査車両（検体採取専用車）を無償で一年間借り受ける。財団から二十六日、市へ引き渡された。
車両はトヨタのワゴン車を改造。車内の気圧を下げる陰圧機や送風機、検体を保管する冷蔵庫などを備える。感染予防のため医師が透明な隔壁の穴から手を出して検体を採取する。発熱外来を設置する市民病院を拠点に、クラスター発生場所などへ採取に出向く。ＰＣＲ検査は同病院で行う。
市が五月の感染拡大時に財団に打診。市は面積が広く、冬は雪が多く高齢化が進むなど課題を抱える一方、市民病院が地域医療に力を入れている。財団は有効活用が見込めると北海道に続き貸し出しを決めた。
田中幹夫市長は市民病院駐車場でトヨタ・モビリティ基金（東京）の青山伸事務局長から鍵を受け取り、「市民の安全安心につながる」とあいさつ。青山事務局長は「一年間の実験で改善してより良いものにしたい」と話した。（松村裕子）
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October 27, 2020 at 08:35AM
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南砺市にＰＣＲ車両 検査活用 トヨタから借りる - 中日新聞
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