グローバルにビジネスを展開しているティアワンの部品メーカー「ZF(ゼットエフ)」は、ドイツ共和国ミュンヘンで行なわれている自動車ショー「IAA Mobility 2021」(以下IAA Mobility)において記者会見を開催し、同社CEOのウォルフ=ヘニング・シャイダー氏が同社の電動化車両(BEVやPHEVなど動力に電気を利用している車両の総称)に関する各種の製品群に関して説明を行なった。
この中でシャイダー氏は同社が「モジュラーeDriveキット」と呼んでいる電動化車両向けのソリューションを紹介し、ZFの強みであるパワートレーン、さらには冷却や潤滑システムの高効率化などを1パッケージとして提供し、自動車メーカーが電動化車両の電動ドライブを開発する期間を50%削減、つまり従来の半分の期間で開発することが可能になると発表した。
また、ZFは4月に行なわれた上海モーターショーで発表されたL2~L5までの自動運転をサポートするコンピュータモジュール「ZF ProAI supercomputer」を欧州で初公開した。ZF ProAI supercomputerはNVIDIAの「DRIVE Orin」を演算チップとして搭載しており、1000TOPs(Tera Ops Per Second)の性能を実現している。
1000TOPsの性能を実現しているZF ProAI supercomputerを欧州でも正式公開
また、シャイダー氏は4月に開催された上海モーターショーで発表されたL2~L5までの自動運転をサポートするコンピュータモジュール「ZF ProAI supercomputer」を欧州で初公開した。
ZF ProAI supercomputerはレベル2~レベル5までの自動運転に対応する安全運転機能を実現するコンピュータモジュールで、NVIDIAの発表によれば、心臓部にはNVIDIAが提供する「DRIVE Orin」が採用されている。
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https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1252739.htmlシャイダー氏によれば、ZF ProAI supercomputerは24×14×5cmのモジュールサイズになっており、1000TOPsの性能を備えている。高いAI処理能力を備えており、カメラ、レーダー、LiDAR、音声などのセンサーからのデータを処理しながら常に車両の360度方向の状況を把握しながら自動運転を行なうことが可能になる。それらのソフトウェアの開発はZFから提供される開発キットが利用できるほか、サードパーティのソフトウェアを使用することも可能だという。
シャイダー氏によれば「従来製品に比べて性能は66%向上しているのに、消費電力は70%削減されている。20TOPSから1000TOPSに対応可能で、1Wあたり3TOPsという高い電力効率を実現する」と述べ、レベル2~レベル5などの自動運転車両を設計するのに有望な選択肢になるとアピールした。シャイダー氏によればすでに乗用車、商用車の両方で受注を獲得しており、2024年から量産が開始されるとのことだ。
そして、こうした自動運転技術を利用した事例として、レベル4/5の自動運転を利用したシャトルバスの例を紹介し、「すでに技術的な成熟度が上がっており、都市部の交通に大きな革新をもたらす可能性がある。詳しくは10月に開催されるITS World Congressで発表する」と述べた。
September 07, 2021 at 04:30AM
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ZF、電動化車両開発期間を半分にする「モジュラーeDriveキット」をIAA Mobilityで発表 - Car Watch
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