鉄道技術の研究・開発を行う「鉄道総合技術研究所(鉄道総研)」(国分寺市)内にあり、高速走行を再現する車両試験装置が、今年度の「機械遺産」に認定された。新幹線の開発にも貢献した装置の認定に、鉄道総研は「大変光栄なこと」と喜んでいる。
今回認定された鉄道総研の試験装置は、列車1両分程度の大きさで、1959年に開発された。装置に取り付けられた円盤型の「軌条輪」に、車両の車輪を載せて回転させると、その場で高速走行を再現できる。車両は時速250キロ、台車のみなら時速350キロまで速度を出すことが可能。上下に振動する機能もあり、走行時の乗り心地も確認できる。
旧国鉄は当時、鉄道の高速化を進めていたが、国内には高速走行に対応できるレール幅の線路がほとんどなかった。64年に開業した東海道新幹線用の試作台車の試験にこの装置が活用されたほか、山陽新幹線用の試験車両「951形」での試験も行われた。様々な車両開発に貢献した実績が評価され、今回の認定に至った。
今も装置は現役で、電車のモーターを制御する「インバーター」など、電気機器の性能試験に使われている。鉄道総研は「今後も革新的な技術を創出し、鉄道の発展に貢献したい」としている。
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一般社団法人「日本機械学会」(新宿区)が、歴史的に価値のある機械・技術を次世代に残す目的で2007年度から毎年認定している。これまでに113件認定され、10年度には練馬区にあった遊園地「としまえん」の回転木馬「カルーセル エルドラド」も選ばれた。
September 05, 2021 at 03:00AM
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車両試験装置 機械遺産に - 読売新聞
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