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東京メトロの「個性的な車両」、その進化と挑戦とは - ダイヤモンド・オンライン

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東京メトロ初の新型車両10000系東京メトロ初の新型車両10000系(写真はすべて筆者撮影)

東京メトロは2006年以降、南北線を除く各線に新世代車両を導入した。前身の営団地下鉄時代に導入された車両に比べ、個性が強調されたほか、技術面の進化、挑戦などが感じられる。その進化を車両ごとに取り上げてみよう。(レイルウェイ・ライター 岸田法眼)

東京メトロ初の
新型車両10000系

 東京メトロ発足後、初めて手掛けた新型車両は、有楽町線と直結する副都心線の開業に向けた10000系で、2006年に登場した。

 車内の荷棚は強化ガラスを使用し、着座時でも荷物が見える構造にしたほか、車両と車両を通り抜けるドアはガラス張りで、開放感を強調している。また、乗降用ドア上の旅客情報案内装置が15インチ2画面LCD式(液晶モニター)に変わり、おもに次駅案内や動画広告を流す。

 営団地下鉄では長らくボルスタレス台車といって、ボルスタ(枕ばり)を省略し、車体と台車を空気バネで直接つなぐ構造だったが、10000系ではボルスタ付きに変更され、乗り心地の向上を図った。

 ドアチャイムは営団地下鉄のオリジナルからJR東日本首都圏電車と同じものに変更された。これらは以降の車両にも踏襲され、東京メトロ新世代車両の礎を築き上げた(例外あり)。

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東西線はワイドドアの15000系、千代田線16000系はさらに進化

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