東武鉄道は8月4日、リバイバル塗装となった200型205編成を、報道陣に公開しました。 200型は、特急「りょうもう」に使用される車両。今回の205編成は、先代の「りょうもう」用車両である1800系デザインに塗装が変更されました。 この塗装変更は、2020年から2021年にかけてデビュー30周年を迎えた、100系「スペーシア」と200型の活躍を記念し、日光線・伊勢崎線で活躍した歴代車両を振り返るリバイバルカラー車両企画の一環。6月に登場した「スペーシア」の登場時リバイバルカラーに続く第2弾となります。 【画像】先代「りょうもう」用車両の1800系
1800系は、1969年にデビューした急行用車両。ボンネット形のスタイルであった日光線用1720系「デラックスロマンスカー」に対し、こちらは箱型の車体でしたが、運転席窓にはパノラミックウィンドウを採用。カラーリングはローズレッド地にホワイトのラインを配するという、当時としては斬新なデザインでした。 今回塗装が変更された200型は、先頭部は1800系と異なり流線形ですが、塗装パターンは1800系のものを踏襲。側面につながる部分もスタイルに合うようアレンジしています。 また、従来塗装ではローズレッド塗装だったスカートも、1800系同様のグレー塗装に変更されています。 デザインの変更は、外観だけにとどまりません。車内の座席モケットも、1800系と同じ色のものに変更されています。当日は客室内のみの公開でしたが、乗務員室の座席モケットも、客室内と同じ色のものに変更しているといいます。 今回塗装が変更された205編成は、8月7日(土)の団体臨時列車で営業運転を開始する予定。今後は、さらに209編成もリバイバルカラーへ変更される予定となっています。
デビュー30周年、でも実は50歳以上の200型
200型は、それまで「りょうもう」用車両として使用されてきた1800系を置き換えるため、1991年にデビューしました。車体は新造されたものですが、足回り機器については、当時100系「スペーシア」の導入によって置き換えが進んでいた1720系のものを流用しています。 また、最後まで残存した1800系1本の置き換えには、1720系全編成を200系へ転用した後だったため、足回りを含めて完全な新造車に。こちらは200型と外観は同じですが、形式は250型と別のものになっています。 200型デビュー当時の「りょうもう」は急行列車(現在の急行とは別物)としての運転でしたが、1998年に1800系の置き換えを完了した後、1999年には特急列車に格上げされており、日光線系統の「スペーシア」と同じ立ち位置となりました。 2021年でデビュー30周年を迎えた200型ですが、先述したように足回り機器は1720系のものを流用しているため、製造から半世紀近くが経過しています。東武鉄道では、200型・250型の今後については発表していませんが、「りょうもう」は一部列車が500系による「リバティりょうもう」に変更されており、200型トップナンバーの201編成は、2020年に廃車されています。
西中悠基
August 05, 2021 at 12:34PM
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「りょうもう」用の東武200型、先代車両のデザインになって登場!(鉄道コム) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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