一九五六年まで小田原市内を走った路面電車「小田原市内線モハ202号」が十二日、同市南町二にオープンした交流施設「箱根口ガレージ報徳広場」で公開された。現役時代に走った国道1号沿いにあり、昔懐かしい姿を楽しめる。
車両は二五年に製造され、東京都内や小田原市内を走った。五六年の市内線廃線後は長崎市の「長崎電気軌道」に譲渡され、二〇一九年に引退した。市内線で唯一現存する車両のため、小田原の鉄道愛好家らが保存のためクラウドファンディングで八百万円以上を集めたほか、地元のまちづくり会社「報徳仕法」は運営する報徳広場の一角を提供し、里帰りが実現した。
車内には、市内線当時や長崎時代などの写真、運賃表、終戦直後に進駐した元米軍兵士が「がたがたする走りっぷり。今よりもずっとゆったりした生活」などと記した回想文を展示しているが、新型コロナ禍の三密対策で当面、外観の見学しかできない。コロナの感染状況を踏まえて車内の公開時期を検討する。
車両の維持管理などのため発足した小田原路面電車協会の小室刀時朗(としろう)代表理事(65)は「観光客誘致につなげるとともに、脱炭素社会に向け、環境に優しい次世代型路面電車が走る小田原を夢見て活動したい」と話した。
十日の記念式典に参加した「小田原ふるさと大使」で路面電車ファンの俳優合田雅吏さんは「長崎で乗った車両かも。インスタで発信してもらえるよう自分も発信する」とPRした。
報徳広場にはレストランやスイーツ店もある。問い合わせは報徳広場=電0465(23)2881=へ。 (西岡聖雄)
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March 14, 2021 at 10:35AM
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おかえり「市内線モハ202号」 唯一の現存車両 小田原で公開 - 東京新聞
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