JR西日本は、107人が死亡したJR福知山線の脱線事故の事故車両をすべて大阪 吹田市内の研修施設に移して保存し、4年後から社員向けの安全教育に活用したいとの意向を遺族などに伝えました。
平成17年4月、兵庫県尼崎市のJR福知山線、通称、宝塚線で7両編成の快速電車がカーブを曲がりきれずに脱線し、線路脇のマンションに衝突して107人が死亡、562人がけがをしました。
JR西日本は、7日遺族や被害者に対する説明会を開き、事故から15年となったことし、新型コロナの影響で中止した追悼慰霊式を、来年は感染防止対策を徹底したうえで開催すると説明しました。
また、この中で、現在、別の場所で保管されている7両編成の事故車両を4年後の令和6年の秋ごろにはすべて吹田市の研修施設に移して保存し、事故の教訓を伝える社員の安全教育に活用したいと説明しました。
遺族や被害者からは、事故現場に設けられた追悼施設で保存し、事故の教訓を一般にも広く伝えてもらいたいとの意見がある一方、凄惨（せいさん）な事故を思い出すのはつらいなどとして、強く反対する意見もあります。
JR西日本の長谷川一明社長は説明会のあと会見を開き「まずは研修施設で保存の環境を整え、社員教育につなげたい。そのうえで、事故現場での保存や一般公開は今後の検討課題としたい」と述べ、慎重に検討する考えを示しました。
November 07, 2020 at 10:13PM
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JR福知山線脱線事故 車両保存し4年後から安全教育に活用へ - NHK NEWS WEB
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