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米軍車両ハンヴィー、年に一度の重整備でまたもやオイル漏れが発覚 - ASCII.jp

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ネオクラシックなうちのハンヴィー

 今年もまたこの季節がやってまいりました。ハンヴィーの車検です。1ナンバー(大型トラックなど貨物用の普通車であることを指すナンバー)なので、税金が安い代わりに車検が毎年あるんですよね。

 毎度「今回は何もありませんように! せめて軽傷でありますように!」と願っているのに何かしら不具合が見つかってしまうわけですが、それは仕方ないというもの。なんせ国産車なら旧車・ネオクラシックと呼ばれる世代のクルマですから。

毎度おなじみスカイオートにて点検整備。3.5tリフト2基、5tリフト4基のほか6tリフトも1基あるので、超重量クラスのクルマも大丈夫!

 車体に取り付けられているデータプレートから、うちのハンヴィーは1987年10月に米軍に納品された車両であることがわかっています。

 1983年に発注された最初の5万5000台のうちの1台で、シリアル番号は032570。配備が始まったのが1985年なので極初期のモデルですね。ハンヴィーは今でも使われている現役選手なので古さを感じにくいですが、実は33年落ちというバリバリの中古車なのです。

 1987年といえば、もうすっかりおじさんになったワタシも当時はまだ大学生。巷ではトヨタの白いソアラがダントツの人気で、クレスタ、マークII、日産のセドリック、グロリアといったセダンの白が売れ筋でしたが、ワタシは3ドアのトヨタ・AE86レビンに乗っていました。

 あと多かったのはデートカーと呼ばれたホンダ・プレリュードとか、日本初のミッドシップ市販車、トヨタ・MR2、後にワタシも乗ることになるマツダ・FC3S RX-7あたりかな。

 AE86はこの年に販売終了となり、次モデルのAE92がFFだったため中古価格が高騰したんですよね。おかげでワタシのレビンも新車価格以上の金額で引き取ってもらえて、FC3Sの購入資金になるというウハウハわらしべ長者的展開になりました。

 いずれにしてもどれもこれも懐かしい車種ばかりで、うちのハンヴィーがいかに古いかがわかると思います。

ようやく普段使いできるぐらいになりました

 そんな半クラシックなハンヴィーですが、ワタシがオーナーになった6年前から“壊れては直す”を繰り返すうちに、徐々に状態が安定してきました。

 うちに来た当初は、いきなり始動できなくなったりシャフトブーツが破れたり、ウインカーが点灯しっぱなしになったと思えば寒い時にはエンジンがストールしたり。積載車のお世話になったのも一度や二度ではありません。

 でもこれは全然想定内。うちに来る前は博物館のような場所で展示されていた車両なので、走るのは展示の入れ替えの時ぐらいだったんですよね。ほとんど動かされていなかったのが、突然、年に5000kmも走るようになったんです。何とか保っていたところが壊れるのは当たり前です。

 もともとそのつもりでいたので、できるだけ乗るようにしてそういう部分をひとつひとつ潰していきました。結果、普段使いにも心配がいらない程度まで落ち着き、積載車もこの2年ぐらいは無縁です。

 ただ、未交換の消耗品もまだあちこちにあるし、使っていれば劣化もしていくので、修理がゼロになることはありません。

今度は反対側からオイル漏れ

 実際、去年リアデフの右サイドからのオイル漏れがあったのに続き、今度は左サイドからのオイル漏れが見つかりました。ここは未交換の部分。2年連続でリヤデフのサイドシール交換です。

車体後方から。右の丸っこい膨らみがリアデフで、左後輪用のハーフシャフトが左に向かって延びています

 デフはカーブを曲がる時に左右のタイヤの回転数の違いを吸収する装置で、タイヤの間にあります。前後にあって、後ろにあるのがリアデフです。デフからは短いアウトプットシャフトが左右に飛び出していて、そこにフランジが取り付けられ、さらにそのフランジにタイヤを回転させるハーフシャフトが接続されています。

前方から。今度は左がリアデフになります。下の方が光っているのがオイル漏れの証拠。真ん中にあるディスクはブレーキです

 サイドシールはこのアウトプットシャフトの周囲からオイルが漏れるのを防ぐための部品。劣化すると隙間ができて今回のようなオイル漏れを起こしてしまいます。穴が開いたり完全に破れたわけではないので、染み出してくるという感じですね。

 ちょっと脱線しますが、ブレーキがこんなヘンテコな場所についているのは、ホイールの裏にブレーキを取り付けるスペースがないため。「ハブリダクション」という機構を使って最低地上高を稼いでいるんです。

普通はホイールの内側の中心にハーフシャフトがありブレーキディスクが付いていますが、ハンヴィーの場合はハーフシャフトが上の方にズレているためディスクを付けるスペースがありません

 このあたりの話は、第124回「ハンヴィーのちょっと特殊な足廻りと駆動系をメンテナンスします」で詳しく書いていますので、よかったらご覧ください。

周囲の部品の着脱が大変

 サイドシールを交換するには、当然ですがサイドシールを露出させなくてはなりません。そのためあれこれ部品を外す必要があります

ブレーキとハーフシャフト、フランジを外すとアウトプットシャフトが顔をのぞかせます。青い部分の周囲にあるのがサイドシール。汚れていて表面がデコボコしています

 まずハーフシャフトを外し、続いてブレーキキャリパーとパッド、ローターを外します。それからデフのアウトプットシャフトに付いているフランジを外して、ようやくサイドシールとご対面

作業の邪魔になるデフマウントを外し、サイドシールを抜き取るとベアリングが見えます。ベアリングは欠けたりすり減ったりはしていなかったようです

 作業をしやすくするため、アウトプットシャフトの左にあるデフマウントを外したようです。マニュアルを見ると右のブレーキマウントを外すようになっているんですが、反対側を外したみたいですね。

新しいサイドシールをはめ込めば作業完了。すっきりきれいになりました

 新しいシールをはめ込んだら元どおり組んで行けば作業は完了。こう書くと簡単そうだし、実際も古いシールを外して新しいシールをはめ込むだけなんですけど、ここまでバラして組み直すのがなんせ大変。とてもじゃないけど自分ではできません。

 そして今回の交換部品はこれだけではありませんでした。まだいくつかあったので、次回はそのお話を。

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November 29, 2020 at 03:00PM
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