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大阪メトロ 引退車両「再出発」探る - 読売新聞

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 大阪メトロ御堂筋線の引退車両の部品を使って新商品を開発する「廃車再生プロジェクト」が走り出した。リサイクルされることが多い引退車両だが、カタチを変え、「第二の人生」も活躍してもらう狙い。梅田や難波などの主要な繁華街を結ぶ「大阪の大動脈」を30年以上支え続けた車両はどんな姿に生まれ変わるのか。(松久高広)

 車両は、今月引退する1987年製の「10A系」10両編成(1両の高さ約3・7メートル、幅約2・9メートル、長さ約19メートル)。昭和、平成、令和と三つの時代を走り抜けてきた主力車両「10系」の改造版だ。10系はモーターの制御装置から放出される熱が少なく、駅構内が暑くなるのを抑えるなど、「9路線で利用者が最も多い御堂筋線の発展を支えてきた」(メトロ担当者)とされる。

 引退車両について、メトロでは民営化前の大阪市営地下鉄時代から、鉄道ファン向けに販売する銘板などのレアな部品以外はリサイクルにまわしてきた。一方で、活用法が不十分との意見もあったという。今回の引退車両の処分を検討する際、「車両のパーツを使い、鉄道ファンだけでなく、利用者にも親しまれるような商品を企画しては」といった声が上がり、プロジェクトが実現した。

 10両分の車体のほか、ドアやつり革などの全部品を自由に使えるのがプロジェクトの特徴で、6月1、2日にメトロが実施した車両の見学会には、芸術家やデザイナーら計約40人が参加。意欲的な人も多く、部品を撮影したり、担当者の説明を熱心にメモしたりする姿が見られた。大阪市北区のデザイン事務所「サン・クリエイト」アートディレクターの高木直也さん(37)は「『鉄道車両の商品化』は経験がなく、楽しそうだと思った。つり革のヒモやシートが使いやすいかも」と興味津々だった。

 メトロが商品の企画案を公募したところ、23人から63件のアイデアが寄せられた。メトロでは7月上旬に企画案を絞り込む予定。企画の提案者に部品を無償で提供し、11月までに試作品をお披露目するという。

 メトロでは、今回のプロジェクトが成功すれば、今後も引退車両を使った商品開発を検討する方針。担当者は「鉄道に携わる私たちが予想もつかないような商品になれば」と期待している。

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June 24, 2021 at 03:00AM
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