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開運鉄道神社が完成 引退車両を活用 ひたちなか海浜鉄道 きょう阿字ケ浦駅で神事 - 東京新聞

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「ご神体」の車両(奥)前に設置された線路の鳥居=ひたちなか市の阿字ケ浦駅で

「ご神体」の車両(奥)前に設置された線路の鳥居=ひたちなか市の阿字ケ浦駅で

 ひたちなか市内を走る第三セクター「ひたちなか海浜鉄道」湊線の現役を引退した車両を「ご神体」とするひたちなか開運鉄道神社が、湊線の終点駅である阿字ケ浦駅(阿字ケ浦町)に完成した。十九日に建立記念の神事が営まれる。

 ご神体はキハ222形の気動車で、一九六二年に製造。北海道の羽幌炭鉱(はぼろたんこう)鉄道で運用され、廃線後の七一年に湊線に移り、二〇一五年まで現役を貫いた。引退後は阿字ケ浦駅に置かれ、運転席にある雪国使用の旋回窓などが珍しく、鉄道ファンが訪れていた。

 湊線沿線の活性化に取り組む市内の市民団体「三鉄ものがたり実行委員会」が、車両を新たな観光資源に生かすために神社建立を決めた。車両の修繕や再塗装の費用に充てるため昨年、クラウドファンディングを実施。目標を上回る約四百六十万円が集まった。

 塗装がはがれ、さび付いていた車体は修繕され、現役時代と同じ青とクリーム色の真新しい外見に生まれ変わった。十八日は、関係者が神社に、使わなくなった湊線の線路を使った鳥居を設置した。

 実行委の佐藤久彰代表(52)によると、今後は約六キロ離れた那珂湊駅にも鳥居を建てて、神社がある阿字ケ浦駅までの鉄道を「参道」と見立てる構想もある。

 湊線は今年一月、阿字ケ浦駅から国営ひたち海浜公園まで延伸することが決まった。佐藤さんは「神社と延伸で相乗効果が生まれるといい。沿線地域活性のために、これからもいろんな企画をしていきたい」と力を込めた。鉄道神社のお守りやお札は二十日から、那珂湊駅で販売する。(松村真一郎)

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June 19, 2021 at 05:15AM
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