東海道新幹線のアルミニウム製の車両がリサイクルされ、土産物店が集まるJR東京駅の新商業ゾーン「東京ギフトパレット」を彩る装飾に生まれ変わった。使われたのは、先頭車両の形から「カモノハシ」の愛称で親しまれ、東海道新幹線から3月に引退した700系の車両。新幹線の車両を建材として再利用するのは初めてという。
今夏オープンした東京駅の八重洲北口前にある東京ギフトパレット。土産物店が並ぶエリアを囲むように、のれんをイメージした銀色の板が輝く。700系のアルミで造られたものだ。
東京ギフトパレットの開発を手掛けたJR東海の子会社「東京ステーション開発」が目指したのは上質さと低コストの両立。軽く、強度があり、美しいアルミの再利用を模索した。
引退した新幹線の車両は通常、裁断され、製鉄作業に使う材料に役立てられる。断熱材やネジが多いため、そのままでは建材としては使えない。そこで同社は新幹線の解体経験がある産業廃棄物処理業者やアルミ製造会社と協力。アルミだけを分別し、建材として使う方法を見いだした。
東京ステーション開発の中村和弘さん(42)は「新幹線を建材に再利用するのは誰もやったことがない。成功するかどうか不安でした」と振り返りつつ「700系が人を楽しませる施設の一部に生まれ変わった。多くの人に見てもらいたい」と話している。 (西川正志)
700系 1999年3月から営業運転を開始。揺れの小さな車内空間の提供や電力消費量の低減などをコンセプトに開発され、2000年代の東海道新幹線の主力車両として活躍した。先端がのびた独特の形状は後続のN700系や新型車両N700Sにも引き継がれている。東海道新幹線での営業運転は今年3月で終了したが、山陽新幹線では運行されている。
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November 07, 2020 at 08:34AM
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引退した新幹線「700系」のアルミ車両を建材に再利用 東京駅の商業ゾーンを彩る装飾に - 東京新聞
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