
運転中にもケアしやすいのはシエンタ
商用車ベースの福祉車両とは異なり、ボディカラーは豊富に揃っていますから日常使いにも自然に溶け込みます。フリード+にはハイブリッド仕様も用意されていますから、日々の生活に使ったときの経済性という点でも有利です。さらに、どちらもAEB(衝突被害軽減ブレーキ)などの先進安全性能も高いレベルにあるのもファミリーカーとしてはポイントです。 では、シエンタとフリードの福祉車両はガチンコのライバルかといえばそうではありません。それぞれ特徴があって、検討していくとターゲットがまるで異なることがわかります。 大きく異なるのが車椅子のまま乗車したときの、乗車定員です。フリードの場合は通常のラゲッジスペースが、そのまま車椅子の定位置となっていますから、定員5名のキャビンはそのままとなります。つまり車椅子の方を含めて6人が乗れるのです。 一方、シエンタは通常時の乗車定員は5名ですが、車椅子のまま乗るにはシートを格納する必要があり、車椅子の乗員を含めて3~4名に減ってしまいます。しかし、シエンタはあえてそうした仕様にしています。 冒頭で「生まれつき車椅子」と書きましたが、シエンタのメインターゲットはそうした身障児の方への対応といえます。実際、セールスポイントとして“1.5列目まで車いす(主にお子様向け)が乗り入れられ”ることが挙げられていますが、これは運転席から手が届くことで、移動中のケアを可能にするための工夫といえます。通学などで保護者が送る際に、移動中でも汗を拭いたり、吸引したりできることを意識していることは明らかです。シエンタがストレッチャー(横になったまま乗る)式車椅子に対応しているのは、重症の身障児の方を考慮しているからといえます。
September 08, 2020 at 04:43AM
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福祉車両ではガチライバルじゃない! 「シエンタ」vs「フリード」の車椅子仕様の大きな差とは(Auto Messe Web) - Yahoo!ニュース
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