富士山の噴火を想定し、火山灰が積もった道路に実際に車を走らせて、避難行動にどのような影響があるのか調べる実験が富士吉田市で行われています。
この実験は、ことし３月に富士山噴火のハザードマップが改定され、被害想定が大きく変化するなか、火山灰が降り積もった場合に車両が走行しにくくなることを理解してもらおうと、県などが先月から行っています。
会場の富士吉田市の富士北麓公園の駐車場には火山灰が敷き詰められた坂道などのコースが設けられていて、この日は地元の消防やバス会社などが実験に参加していました。
コースは、火山灰の粒の大きさを粗いものや細かいものなどに変えたり、火山灰の積もる厚さを変えたりするなど、さまざまなケースを想定して設定されています。
実験では、消防車などは坂をのぼることができましたが、一般車両のなかにはスタックしてしまう車もありました。
走行の様子は映像などに記録され、今後の避難計画に役立てられるということです。
実験を監修した富士山科学研究所の吉本充宏主幹研究員は「火山灰で車両の走行がどれくらい影響を受けるのか調べて分析することで、今後の避難計画の策定に役立てたい」と話しています。
November 05, 2021 at 09:40AM
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