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車両設計 オンリー四国 - 読売新聞

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 観光列車や特急などの車両デザインを手がけてきた。10年前、デザイン部門に起用した半井真司会長からは「巨匠」と呼ばれる。目下取り組んでいるのは、来春、車両を刷新する観光列車「伊予灘ものがたり」だ。

 松山市出身。鹿児島大工学部で建築を学び、1991年、JR四国に入社。1級建築士の資格を持ち、高松駅や高知駅の駅舎の建設などを担当してきた。

 列車のデザインに関わるきっかけは約20年前。岡山と高松を結ぶ快速「マリンライナー」の先頭車(5100形)のカラーリングを手がけたことだ。

 鉄道事業本部長だった半井会長が、松岡さんが入社面接で駅舎のデザイン画を持って来たのを覚えていて、有名デザイナーには頼めない会社の懐事情もあり、2011年、デザインプロジェクト担当部署に異動。早速、高松と松山を結ぶ特急「いしづち」などで使用される8600系を制作した。

 小さい頃から、絵を描いたり、プラモデルを作ったりするのが好きだったが、「鉄道模型は高価なこともあり、一度も作ったことがなかったのに、不思議なものですね」と笑う。

 「他になく、どこか心にひっかかる地元で愛されるデザイン」を目指してきた。

 8600系は、SLを思わせる丸い意匠の先頭車両が話題となった。JR四国では、乗客の多寡で車両数を頻繁に変える必要があるため、先頭車両同士を連結しても乗客が行き来できる「貫通式」を採用。「四国にしかない特徴的な車両を作りたい」という思いと会社の事情を両立させた。

 半井会長は「社員同士なので、ざっくばらんに意見を言い合え、すぐに形にできた」と振り返る。

 続けて手がけたのは、観光列車「伊予灘ものがたり」。伊予灘を望む夕日の絶景で有名になった下灘駅など、沿線には知る人ぞ知る観光資源がある。非日常を味わえるよう、地元の木材や工芸品をふんだんにつかった豪華列車に仕上げた。

 「どれぐらいの人に乗ってもらえるのか、ドキドキしていた」と言うが、乗車率は90%超。その後も、「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐  時代トキ の夜明けのものがたり」などの観光列車を次々生み出した。

 「作品」は列車にとどまらない。JR四国のキャラクター「すまいる えきちゃん」もデザイン。幹部となった今も、時々、えきちゃんと並んで列車を出迎える。

 現在、「伊予灘ものがたり」を一新するため、新車両の設計作業を進めている。ベースとなる車両を普通列車から特急型のキハ185系にグレードアップするといい、「今の車両の良さを維持しつつ、より上質な旅を楽しんでもらえるようにしたい」と力を込める。

 新車両はものがたり列車では初となる個室をつくる方針。年明けの披露を目指している。「鉄道に興味を持つきっかけになるような車両にしたい」(高山智仁)

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July 03, 2021 at 03:00AM
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