JR東海は二〇二一年度以降に、老朽化の進んだ在来線車両を相次いで新型車両に置き換える。通勤型電車としては二十年ぶりとなる新型の「315系」を二一年度から導入。二二年度からは特急の「南紀」「ひだ」に、同社初のハイブリッド車両「HC85系」を投入する。いずれも部品の共通化やリスクの排除などで安全性能を追求した。車両設計にあたり、考慮したのはどのような点だったのか。同社東海鉄道事業本部の杉山尚之車両部長に聞いた。 (小西数紀)
新型車両の開発で意識したのが、メンテナンスの効率化による安全性の向上。ハイブリッド車両のHC85系は、旧来の「キハ85系」に付いていたエンジンの動力を車輪に伝えるための「推進軸」をなくした。推進軸はこれまで車両の下部でむき出しのまま回転していた部品。落下するリスクがあり、安全性能上の課題となっていたが、HC85系では、モーターが車輪を直接回すため不要になる。
杉山部長は「リスクをゼロにするためにメンテナンスするが、推進軸がなくなれば落下のリスク自体を完全に排除できる」と利点を強調する。
台車そのものの構造にもリスク排除の視点を取り入れた。負荷が大きく、重点的な検査が...
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