【正確誘導+遠隔操作で安全性向上】
西松建設は、同社が施工を進める「横浜湘南道路トンネル工事」に急曲線走行が可能なメタリアンス社(フランス)の多目的運搬車両をセグメント運搬車として導入した。メタリアンス社の車両を導入するのは国内で初めて。
この現場ではセグメント運搬車両を立坑内で旋回させる必要があったが、立坑内の旋回半径が小さいため、国内に対応できる車両がなかった。そこでメタリアンス社と協働して現場に適合するよう詳細設計を行い、伊藤忠TC建機(東京都中央区)を介してセグメントの運搬を目的としたタイヤ式運搬列車(TSP=Train Sur Pneu)を導入した。
3台(1編成)で構成されるTSPは、各車両に2ピースのセグメントを搭載できる(各20t)。タイヤ式運搬車は通常、レール式運搬車に比べてセグメントの受け取り位置合わせが難しいが、自動誘導ステアリングにより正確な位置に誘導できるだけでなく、遠隔操作によってセグメントリフター下部での積み込み・荷降ろしなどを無人操作できる特長を持つ。
通常モードだけでなく、急曲線モードや自動誘導モードなど5つの運転モードから選択が可能。狭あいな場所などで使用する自動誘導モードは18個(1車両6個)のレーザーセンサーによって左右の壁からの距離を計測して、その値から車両の軌跡をコンピューター制御できる。
自動誘導モードで使用する遠隔操作運転は、狭い通路を走行する際やリフター下部を走行する時など、運転席での操作に危険が伴うケースで効果を発揮。リフター下部への進入退出を無人とすることで、運転者の安全確保に役立つ。
セグメント6ピースを積載(計60t) しているケースでの最大速度は時速18㎞。 セグメント運搬のスピードアップが図れるメリットもある。
同社は今後、多目的運搬車の特性を生かして、コンクリートや資機材の運搬などセグメント運搬以外の用途での活用も視野に入れる。遠隔操作できる範囲を広げながら、将来的な自動運転の実現に取り組んでいく方針を示す。
December 09, 2020 at 04:02AM
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西松建設/セグメント運搬に仏製車両/国内初、急曲線走行に対応 - 日刊建設通信新聞
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