車の最新技術 [2021.12.03 UP]
トヨタ GRヤリス 水素エンジン搭載の実験車両を欧州で公開
トヨタヨーロッパは現地時間の12月2日、水素エンジン搭載のGRヤリス実験車両を公開した。水素燃料、燃料タンク、燃料補給プロセスはトヨタの燃料電池電気自動車MIRAIと共通のものを使用しているが、MIRAIが水素を利用して電気を生成するのに対し、この車両は水素を燃料とする内燃エンジンを搭載する。
スーパー耐久に参戦する水素エンジン車「カローラスポーツ」とパワートレインを共有
水素燃焼エンジン技術は、2017年から開発・実験が始まった。まだ実用化には至っていないが、トヨタが実験的に開発した水素エンジン搭載のカローラスポーツは、日本国内のモータースポーツにおいて活躍し始めている。
トヨタの創業者、豊田喜一郎氏が「日本の自動車産業は、乗用車作りに成功しなければなりません。そのためには、自動車メーカーがレースに参加して、車の耐久性や性能を試し、最高のパフォーマンスを発揮しなければなりません。競争は進歩をもたらし、モーターファンを興奮させます。レースの目的は、私たちの好奇心を満たすだけではなく、日本の乗用車産業を発展させることなのです」。と残したように、同社は乗用車向け技術開発の実験場として、モータースポーツへの参加を続けてきた。
水素実験車GRヤリスとカローラスポーツは、GRヤリスに搭載されているG16E-GTS型1.6リッター直列3気筒ターボエンジンを、水素を燃料とするために燃料供給・噴射システムを変更して搭載している。
水素エンジンを搭載したカローラスポーツは、今年5月から日本のスーパー耐久レースにトヨタGAZOOレーシングのROOKIE Racingとして参戦しており、モータースポーツの環境下で実験的な水素燃焼エンジンのテストを行っている。
トヨタ代表取締役社長 豊田章男氏は「私たちは、水素エンジンに挑戦することを念頭に置き、その開発に向けて第一歩を踏み出しました。10年後には少し変わっていると思いますが、私たちが前向きに挑戦し、楽しんでいる姿を振り返っていただければと思います」。と語り、水素エンジン開発に積極的に取り組む姿勢を見せている。
水素の利点は、ガソリンに比べて燃焼速度が速いためレスポンスが良く、環境性能にも優れている点。また、水素の燃焼はクリーンであるだけでなく、内燃エンジンの特徴である音や感覚を再現し、運転する楽しさを味わうことができる。
トヨタは水素社会の実現を目指し、FCEVをはじめとして多くの燃料電池車の普及を通じ、水素利用の促進を目指すなど取り組みを強化している。そのため、今後もモータースポーツを通じて水素エンジン技術に磨きをかけていくという。
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December 03, 2021 at 08:44AM
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