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「坂の街」時速2キロで上り下り 怪しい車両の行き先は - 朝日新聞デジタル

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 ごみ収集の車といえば、まず思い浮かぶのは街でよく見かけるパッカー車だろう。車両後部から投入したごみを荷箱の中で圧縮する「働く車」だ。だが、広島県尾道市の旧市街地では少々毛色の変わったクルマも活躍している。初めて見たときは「なに、これ?」と驚いた。「坂の街」ならではのクルマと知って、「なるほど」とひざを打った。

 見ての通り、足回りにクローラー(無限軌道)のあるクルマだ。現場では単に「運搬車」と呼ばれ、実にゆっくり進む。「時速2キロくらいかな」と収集作業を担う檀上幸久さん(40)。エンジンを最大限ふかしても人の歩みより遅い。

 手元の速度レバー近くには低速を示す「かめ」と高速の「うさぎ」の絵があった。トラクターなどの農耕作業車に似ているが、速度メーターはない。あとは前後進のレバーがあるくらいで、道を曲がるときはハンドルに体重を乗せ、左右にくいっくいっと運搬車を揺らして軌道修正する。

拡大する写真・図版収集したごみを積み上げ、坂道を下る運搬車=広島県尾道市

 馬力とグリップ力はあるから、急な石段でもへっちゃらだ。運搬車は幅が約60センチ、前後の長さは約150センチ。構造はシンプルだが、道幅1メートル前後の路地でつながる「坂の街」で大いに力を発揮する。

 小津安二郎監督の「東京物語」などで知られる「映画のまち」、志賀直哉の小説「暗夜行路」にも出てくる「文学のまち」……。尾道はいろんな顔を持つ。瀬戸内観光の玄関口として2019年3月に一新されたJR尾道駅に降り立つと、目の前は船が行き交う尾道水道だ。「海が見えた。海が見える。五年振りに見る、尾道の海はなつかしい……」。作家の林芙美子は「放浪記」にそう書いた。

 だが、山も…

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January 21, 2021 at 06:00AM
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